子どもの歯並びが気になるけれど矯正を始めるタイミングは?
お子さまの歯並びが気になってきたとき、いつどのタイミングで歯科矯正を始めたらいいんだろう?と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、子どもの歯並びについて歯科矯正を始めるタイミングについてご紹介していきます。
小児矯正を始めるタイミング
これまで小児矯正を始めるタイミングは、小学生になってからを目安にと言われていましたが、昨今では乳歯の治療で過蓋咬合や叢生が激増しています。顎の骨は、上顎が9〜10歳頃まで発育すると言われていますので、この時期までに顎を広げるなど、早い時期に対処する必要があるのです。歯並びが気になったら1度歯科医院を受診し、お子さんに合ったタイミングで矯正をスタートします。
また、小児矯正には矯正の目的によりスタートする年齢に違いがあります。
1期治療
1期治療は、乳歯と永久歯が混在している時期に行います。小学校低学年くらいがスタートの目安です。1期治療は、顎の大きさを広げ、噛み合わせの安定を目的としています。これによって、のちにきれいに歯が並ぶためのスペースを確保します。顎を広げ、永久歯がきれいに生えそろうためのスペース確保は、この時期にしかできない治療法です。
2期治療
2期治療は、永久歯が28本生えそろった状態で行うため、中学生くらいがスタートの目安となります。スペースがない場合(顎の骨を広げることができないので)抜歯を行う可能性もあります。1期治療が完了し、2期治療へ移行していくケースもあります。
お子さんの歯並びが気になったら早めの受診を
まだ顎の骨の成長が盛んな時期。遅くても小学校低学年のうちにスタートできると、この時期は痛みなども少なくスムーズに治療が進みます。また、お口まわりの筋肉のトレーニング、食べ方などの習慣を見なおす効果が大きく、健やかな成長にとても大切な時期でもあります。お子さんの歯並びが気になり出したら、お早めに受診することをおすすめします。