子どもに多い口呼吸を放置するとどのようなリスクがある?
お子さんの口が気付くとポカンと開き、口呼吸になっているのが気になる方も多いのではないでしょうか。口はもともと呼吸をする器官ではないため、口呼吸を続けているとさまざまなリスクが発生します。今回は、口呼吸を続けることによるリスクについてご紹介していきます。
・口呼吸のリスクとは
口呼吸を続けることでさまざまなリスクが発生します。具体的には、以下のようなリスクがあります。
- 風邪や病気のリスクが高まる
- 虫歯や口臭のリスクが高まる
- 歯並びが悪くなるリスクが高まる
風邪や病気のリスクが高まる
口には鼻のようなバリア機能が備わっていないため、ウイルスや乾燥した空気が、喉にダイレクトに届いてしまいます。これによって、風邪や病気になりやすくなるのです。
虫歯や口臭のリスクが高まる
口がポカンと開いた状態になるため、唾液の分泌量が少なくなり、洗浄力も落ちてしまいます。食べかすが残りやすく、口の中が乾燥することで、虫歯のリスクが高まり口臭も気になりやすくなります。
歯並びが悪くなるリスクが高まる
口呼吸の場合、舌の位置が正しい位置からずれてしまい、歯並びが悪くなる原因となります。舌の位置が正しい位置よりも下がってしまうことで、上顎が十分に成長せず、出っ歯、ガタガタの歯並び(そうせい)などの不正咬合になるリスクが高まるのです。
・口呼吸の改善法
お子さんの口呼吸は放っておくと癖になってしまうので、早めの改善が必要です。意識して鼻呼吸をすることが大切ですが、鼻の疾患や扁桃腺肥大など、別の原因があることもあります。また、先ほど歯並びが悪くなるリスクがあると述べましたが、逆に歯並びが悪いがために、口呼吸になっているという場合もあるのです。
お子さんの口呼吸が気になったら、1度歯科医院や耳鼻咽喉科を受診し、相談してみましょう。