咬み合わせ
病態の原因としての生活習慣・癖その1 のお話し
本日はいわゆる寝相、睡眠時の姿勢についてのお話しです。
かつて、眠りが深くなるとか頭の形がよくなるなど、うつぶせ寝が流行した時代がありました。その後ヨーロッパやアメリカでも、生後数か月の赤ちゃんが突然死んでしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」が問題になり、現在では日本でもうつぶせ寝は危険という認識が一般的になっているようです。
歯科に関連するところでは、睡眠時の姿勢が良くないと歯並びを歪めてしまうだけでなく、顎を歪め、お顔を歪め、顎関節症や頭痛の原因となることがわかっています。
おとなの歯が乳歯の後ろから生えてきましたその5 のお話し
CAD/CAM時代の審美歯科治療 のお話し
本年の夏に国内最大規模のスタディグループ、SJCD会長日高豊彦先生の研修会に参加して最新の審美歯科治療について研修して参りました。講師の日高先生とは、4年前の夏、浜田山ワイズ歯科の開院準備期間中にオフィスを見学させていただいたご縁がありました。
審美歯科治療も、他の歯科治療と同様『永続性Longevity』が求められます。
いくら『見かけ上美しい』ものを装っても、時間経過という過酷な環境の中では無力、やがて真実は何かを語るでしょう。
CAD/CAMやE-MAX、材料や技術が進化していく中で、決して忘れてはならないこと・・・見失わないように守っていくべきもの、溜息が出るほど美しい症例の数々に感激したことを思い出しました。
浜田山ワイズ歯科 のお話し
浜田山ワイズ歯科の開院は2007年12月でした。開院当初から定期検診などで来院している当時小学低学年のお子様と、「もう6年生になったんだね!」などとその成長ぶりに驚く会話が増えてきました。
浜田山ワイズ歯科は、いわゆる分院展開型(複数の関連医院に雇われ院長が配属されている)の医院ではありません。歯科医師は院長と副院長の2名、熟練の歯科衛生士・歯科技工士とチームを組み、すべての診断・処置など責任をもって対応させていただいております。従いまして『My デンタルクリニック(かかりつけ歯科医)』として『長いおつきあい』となる患者さまがほとんんどです。(より高度な診査、診断などが必要な際には、連携する病院や診療所をご紹介いたします。)
当院の基本理念として、包括歯科医療を目指しています。『ひとりの歯科医師がすべての診断・治療をハイレベルで行う』ことが理想的であり、あらゆる専門分野に精通してはじめて、それぞれの分野をコーディネートしていくことが可能になると考えます。時間・費用などを考慮しても、患者さまにとってのメリットは計りしれませんし、もちろんその理想にむかって研鑚を積む努力を惜しみません。
歯科も専門医療に細分化されていく方向にあることは当然理解しています。だからこそ、専門医に治療を委ねる場合の理由が問題です。『知識・技術がないからできない』のと、『知識・技術がある(リスクもよく理解している)からこそしない』のとでは全く意味が異なるのではないでしょうか。
包括歯科治療は、『なぜ病態(症状)となったのか』あるいは『なぜ治らないのか』診査をし、『原因』を診断し、『患者さまにとって最適な方法を選択・ご提案する』という当たり前のことを当たり前に実践しているにすぎません。むし歯・歯周病・小児歯科・矯正歯科・口腔外科・義歯・インプラント・咬み合わせ・姿勢バランスなどあらゆる分野の知識・技術を総動員して最短距離でゴールへ向かいます。審美歯科についても特別な分野ではなく『機能を追求すれば美しい形となる』、妥協のない問題解決を積み重ねた結果と考えています。今後も日々改善と研鑚を積んで参ります。
日本顎咬合学会学術大会 のお話し
院長・副院長が所属している日本顎咬合学会の学術大会に今年も参加してまいりました。
歯科治療のあらゆる分野に関連している咬合〈咬み合わせ)ですが、咬み合わせを含めた口腔内に影響する様々な力(ちから)をいかにコントロールしていくか・・・当院が積極的に取り組んでいる課題のひとつです。
数多くの情報が氾濫し、正しい情報を選別することが困難な時代になったのは歯科界も例外ではありません。常に治療経過をフィードバックしながら治療目標に向って最短で、可能な限り苦痛なくゴールすることが最良の医療サービスではないか、 『規格外の方法をいくらあてはめてみたところで、生体は治癒しない・・・』 今年も、多くの学びを得ました。
噛み合わせと全身の関わりその2 のお話し
先日の「ためしてガッテン」は多く方々がご覧になっていたようで、(2011年2月10日ご参照ください)数名の患者さまから視聴した感想をうかがいました。放送終了後に、「あわてて義歯を探して、朝食は義歯を装着して食べたよ」という患者さまもおいででした。
ヒトは重力に逆らって2本の脚で直立して、その姿勢を保っています。重力に逆らい姿勢を保っている全身の中で、重力の方向に引っ張られて(ぶら下がって)いる特殊な部位があります。
その中のひとつが顎(下顎)で、全身のバランス・姿勢に密接に関係しています。両腕と下顎は、意識することなくバランサーの役割を果たして全身のバランスをとっているのです。ですから下顎の位置が何らかの原因でずれていると、全身のバランスが崩れて様々な悪影響をもたらします。
頭痛と歯科その3 のお話し
軽度の痛みが持続する緊張型頭痛でお悩みの方の中には、顎を動かす機能に関連する筋肉の痛みが原因となっている方々が少なからずいらっしゃると考えられます。顎の関節に関係する痛み、いわゆる「顎関節症」の痛みは左図の筋肉の緊張が影響していることがわかっています。
主に歯ぎしり・食いしばりによる過度の負担が「側頭筋」や「咬筋」の緊張を引き起こし、痛みを感じます。顎関節関連の痛みは、顎顔面周囲の痛みの約10%と報告されています。
頭痛と歯科その2 のお話し
マガジンハウス社の雑誌「Tarzan」最新号で『頭痛』について特集されていましたね。今回は頭痛の分類についてです。いわゆる『頭痛』は、現在のところ以下のように分類されています。(代表的な分類のひとつです)
1)緊張型頭痛
2)群発頭痛
男性に多い、一時期に集中した激痛
3)片頭痛(へんずつう)
おもに若い女性、脈打つ様な強い痛み
4)血管障害性頭痛
脳内出血、脳梗塞などを伴う頭痛。1)から3)と違い生命に関わる例もあるため早急な処置が必要。手足のしびれ、ろれつが回らないなど随伴症状も。
5)その他
どんな医療行為もまず正しい診断が大切です。昔は偏頭痛(へんずつう)と呼ばれて原因不明か精神的な原因ととらえられていた時代がありましたが、最近では上記のような分類もされて、頭痛の原因が次第に特定されてきています。
1)の緊張型頭痛は頭痛の中でも最も頻度が高く、以前から当院が注目しているものです。おもに40代以降の方に多くみられ、軽度の締め付けられるような痛みが持続・継続するという特徴があります。
なぜ歯科と頭痛が関連があるの?と疑問をお持ちの方が多いのではないかと推測しますが・・・・・キーワードは「顎関節症」と「歯周病」、「咬合(咬み合わせ)」です。 つづく
全身をむしばむ歯周病その1 のお話し
噛み合わせと全身の関わりその1 のお話
先日NHK総合テレビ「ためしてガッテン」で興味深い特集がありました。
2011年2月9日の放送は、「噛むこと」は「脳の活性化」に関係していること、「噛み合わせ」は「姿勢や全身のバランス」に影響していることなど、「歯(噛み合わせ)や顎の機能は全身の健康につながっている!」といった内容でした。特にプールでの実験は、『咬み合わせが姿勢・バランスに影響している』ことが一目瞭然でしたね。
当院では日常の診療の中でも『噛み合わせ』に特に力を入れております。たった1本の歯を治療する際にも『噛み合わせ』を慎重に診ていく必要があります。(2009年6月21日のブログ記事もご参照ください)
インプラントのメンテナンスその1 のお話し
『他院で施術したのですが、インプラントの術後管理(メンテナンス)をお願いできませんか?』
というご希望の方が昨年から急増しています。当院にメインテナンスを依頼するに至った経緯を伺うと、遠方から浜田山に転居していらした方、それまで通院していた歯科医院に行くのが面倒になった方、知人の紹介で手術はしたものの治療の途中で喧嘩別れしていらした方など理由は様々です。
インプラントを用いた治療は予知性の高い治療法であることはもはや論を待たないでしょう。ただし・・・適応を見誤らず、的確な診断の元に適切な施術を行い、そしていちばん大切なメインテナンスを継続していけば・・・の話しです。
インプラント治療に限らず歯科治療後の状態を長期に維持していくためには、患者さまとの信頼関係、術後メンテナンスが極めて重要と考えます。
薬で治るの!?歯周病その2 のお話し
前回のその1で 『歯周病が薬で治るの?』 の答えがYESでもありNOでもあるお話しをしました。
YESの理由は、2000年代に入って歯周病原細菌を比較的容易に検出する検査方法が確立されてきたからです。患者さまの歯周病の原因となっている歯周病菌の種類、いわば『犯人は誰か?』を特定することで、その菌に有効な薬を処方する事が可能になりました。それは医科における血液検査など各種検査の後に有効な抗生物質を処方する(服用する)のと全く同様の考え方です。
さらに、歯周病で失われた組織を再生するための治療(再生治療)の際に、ある薬を応用することが有効であることが分かっています。(詳細は次回のその3で)
一方NOの理由は、現在のところ歯周病を『薬の力のみ』で治すことは不可能だからです。
歯科も全身の中で重要な機能の一部分を担っている医療の一分野ですので、『歯科だけ特別にはやく治らないの?・・・』という都合の良い考えは残念ながら当てはまりません。病原細菌をお口の中から可及的に除去するには、従来の治療方法である機械的清掃(歯石取り)を薬とともに実施する必要があるのです。
『歯周病の原因菌に効果が大きい薬』の登場によって、従来の治療法とこの薬を併用することで『治療に必要な期間を短縮』することが可能となりました。これは患者さまにとって大きなメリットであると考えております。
頭痛と歯科その1 のお話し
杉並区浜田山駅前のワイズ歯科、院長の瀬戸です。
現在、日本では約3000万人の方が頭痛に悩んでいると言われています。頭痛でお悩みの方が最初に歯科医院を受診することは少ないかもしれません、私の臨床経験では以下のような経過をたどって歯科を訪れる方がほとんどです。
1】歯の痛みを感じるが様子をみる
2】歯の痛みが軽減せずにだんだん強くなってくる
3】歯の痛みと同側の頭が痛い・目の奥の方が痛くなってきた(腫れた)
このようなケースでは、歯から痛みが始まっている・歯に穴が開いている(むし歯)・歯茎が腫れている(歯周病)等の自覚症状によってご自身の判断で歯科を受診することになります。しかしながら近年の研究では、約3000万人の頭痛でお悩みの方々の中に上記のような典型的なケースではないのに、歯や咬み合わせが頭痛の原因になっている方が少なからずいらっしゃることが分かってきました。
明日19日と20日、都内で日本頭痛学会総会が開かれます。

薬で治るの!?歯周病その1 のお話し
歯周病は歯周病原細菌によって引き起こされる細菌感染症であり、同時に生活習慣に関連する生活習慣病でもあるのがきわめて特徴的です。
従来の歯周病治療は、少なくとも数か月、場合によっては1年以上を要することもありました。患者さまの立場になってみると「薬で治らないのですか?」、「もっとはやく治りませんか?」といった訴えをしたくなるお気持ちもよくわかります。
歯周病は薬で治るの?の答えはYESでもありNOでもあります。
歯周病治療は、原因因子の除去と修飾因子(リスクファクター)の排除が必須となりますが、原因因子の除去とは歯周病原細菌の除去のことを意味します。つまり、お口の中の歯周病原因菌を長期的に可能な限り少なくする必要があるわけです。
第7期行田塾 のお話し
日本顎咬合学会学術大会 のお話し
当院
の院長・副院長が所属している日本顎咬合学会の学術大会に参加してまいりました。毎年6月に東京国際フォーラムで開かれるこの学術大会に参加、認定医を取得して10年になりますが、毎年新しい学びを得ることが出来る大変有意義な学会です。日本の歯科臨床医は、(開業する地域や歯科医師自身の年齢などにもよりますが・・・)むし歯・歯周病・小児歯科・矯正歯科・口腔外科・義歯などなどをバランスよく、しかもより高いレベルで診ることが必要とされています。そして歯科治療のあらゆる分野に関連しているのが咬合〈咬み合わせ)なのです。
マウスピースは大切ですその2 のお話し
杉並区浜田山ワイズ歯科です。昨日の来院時にお持ちいただいたマウスピースの拡大写真がこちらです。私の診断とお話しした言葉を信じて6か月ほどお使いいただいた結果、強く擦れあっている部分には白く傷が入っているのがわかります。一番奥の歯(マウスピースの一番下の方)で擦れあった部分には穴があきました。マウスピースが擦り切れるほどの大きな力が歯に加わっていたのですね。
昨年末、痛かった両方の奥歯の症状はすっかり消え去って、割れてしまったマウスピースを新しく作製してほしい!とのご依頼での1年ぶりの来院でした。無闇に歯を削ったり、歯の根の再治療をすることなく(根の治療も少なからず歯を削ることになります)お辛かった症状を取り除くことができました。私が見立てた診断の意味を、時間をかけてご理解いただき、私たちへの信頼を深めていただく結果となりました。
マウスピースは大切ですその1 のお話し
こんばんは、杉並区浜田山ワイズ歯科院長の瀬戸です。今日は1年ぶりに来院なさった患者様のお話しです。その方がはじめていらしたのはワイズ歯科を開院
して3日目のこと、奥歯が痛いとのことでおつらそうな様子でした、しかも右も左も両方が痛むと。よくお話しをうかがうと、左側は歯の神経の治療をしてからも痛みが残り、すでに2回も同じ歯の根の再治療をしているとのことでした。再度、根の治療をして痛みを取り除いてほしいと訴えていらっしゃいました。
ご本人のお話しとレントゲン等の精密検査を総合的に診断した結果、根の再治療のメリットは少ないと判断しました。その旨をお話ししたうえで、マウスピースをお使いいただくことをご説明しました。しかし患者様は半信半疑のご様子でした・・・根が痛いのに何故マウスピースをするのかしら?? 明日へつづく







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